2011年1月14日金曜日

NYボックスは負け上手だから

私のような下手くそトレーダーでもそこそこの利益をあげられるNYボックス。なかなかの手法です。

でもNYボックスの真価は、どう勝つかではなく、どう負けるか にあるように思うんです。


以前の私は、どう勝つかばかりを考えていました。


こいつは行けそうだ!と思ったとき、

昨日の負けを取り戻そうとしているとき、

ついつい力が入って大きなポジションをとっては、何故だかそういう時にかぎって沈没!

勝ちに行く気分でいたときには想像すらしていなかった大きな負けを食らう・・・


うわ、しまった! と慌てながらも

大勝負に出たときの大負けはしょうがないや、なんて考えていました。

そんなことを繰り返しながら出入りの激しい乱雑なトレードをやっていました。


当然、継続して勝てるものではありません。



そこで出会ったのがNYボックスです。最初にこれを教わったとき私は

◆ストップロスは30pip固定

◆リスク(=負けてよい金額)は資産の1%以内

というNYボックスのルールを丸飲みすることにしました。ここは心を改めるのが得策じゃねーかと感じたんでしょうかね。


たとえば資産100万円なら、1回のトレードで負けていい金額は1万円。

となれば、ポジションサイズがおのずと固定されますから、

よーし、今日はいけそうだから大きめのポジションで行くぞー

なんていう気まぐれは禁止。ちゃんといつも同じ大きさの負けをするようになりました。

そのうえでマイルールを考案し、実践してきました。



その結果、どんなことが起きたでしょう?

一例として、去年11月から12月の私の成績を示します。
(詳細についてはこちらをどうぞ)


まず、グラフの赤い棒を見てください。



赤い棒は、私がマイルールによって実際にトレードしたもの。

8勝5敗、167pip獲得。



青い棒は、マイルールを適用せず、基本ルールのみでトレードした場合。

10勝12敗、41pip獲得。


なぜマイルールが優ったのでしょう?

それは、勝ちを増やしたからではなく、負けを減らしたからです。

マイルールは、負ける確率の高いチャートパターンを割り出し、危ない時のエントリーを回避するためのものです。

で、ここが肝心なところですが、この方式が成立する理由は、負けの大きさが決まっていることです。

グラフからは「ストップロスは30pip固定」ということしか読み取れませんが、ポジションサイズをきっちり守っているので、損失金額は常に資産の1%です。



逆にもしも、エントリーごとに異なるストップロス幅や、出たとこ勝負のポジションサイズでトレードしていたら、リスクの大きさはばらばらになります。

そして、負けたときに限ってストップロス60pipだったり、いつもの倍のポジションだったりして大負けしたら、トータル利益は伸びませんよね。


つまり、NYボックスは一回あたりの負けの大きさが常に一定だからこそ、「負けの回数を減らせば利益が増える」というふうにシンプルに考えることができるのです。

あとは、負けの回数を減らすアイデアがあればOK。その一例が私のマイルールです。



この、「負け回数を減らせば利益が増える」って、一見単純で簡単なことのようにも思えますが、裁量っぽいトレードでこれを実現するのはなかなか難しいんじゃないでしょうか。

勝率高いのに勝てない、というアレです。



冒頭に、NYボックスの真価はどう負けるかにある、と言いました。

われわれトレーダーにとって、負けをどうコントロールするかは、どう勝つかより重要な課題なんじゃないか。 下手くそなりになんだか分かりかけてきた気がするんです。

こうしたことはロブ・ブッカーも言っているし、他の大勢の人たちも言っていることですが、拙者としては、その意味するところがNYボックスと付き合ううちに実感としてわかるようになった気がするということでござるよ。



ふふーん、なんかきいたふうなこと言っちゃいましたけど、どうでしょう?



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