2011年1月22日土曜日

小人が電線を伝っていく話(涙)

アメリカって各種のオンラインシステムが発達してる印象ありますよね? なにしろインターネット発祥の地だし、マイクロソフトやアップルやグーグルが栄えてる国ですから。

でもね、その使い勝手たるや、日本と比べればクズです。 はい、クズなんて言ったらクズが怒りだすくらいのクズでーす♪ 

うちは、アパート家賃のほか、水道・ガス・ケーブルTV料金の支払いがすべてオンラインです。

そうそう、こっちでは銀行引き落としっていう便利な習慣がほとんどないようで、基本はその都度払いです。

伝統的な支払い方法は、毎月郵送されてくる請求書の金額を個人小切手に記入し返送するというもの。 パソコンが使えない高齢者は今でもこれ。 使える人は、小切手がオンラインにかわったと思ってください。


で、申し訳ないけどうちの支払い係はかみさんなんですが、かわいそうに、支払いのたびに発狂しそうになっています。 支払いのシステムがすごい勢いで「使えねー!」らしいのです。

要約するとこういう感じです。

■使いにくいサイトが多すぎ。 ここに入力したら次はこのボタン押してと、感覚的にするする進んでいけるサイトが少ない。 例えていうなら、取説読まないとぜんぜん使えない家電。 どうやらアメリカ人にはそういうセンスが備わっていないものと解釈しています。

また、いろいろ入力してから実行ボタンを押しても反応なしということが多い。 さんざん待たされたあげく「実行できませんでした」が出たり、最悪は画面が凍ることもしばしば。 どんなサーバ使っとるんじゃい。 仕方なくやりなおそうとすると、さっきの入力内容は白紙になっており、ぜーんぶ入力しなおし。


■ひとつの会社が何種類ものIDとパスワードを要求してくる。 たとえば水道だと、料金がアパート共有部分と個人負担部分に分かれているので、同じ会社のサイトに対して別々にログインをする必要がある。

こんなの単一の顧客IDで処理しろよって話ですが、どうも客より自分らの都合が優先されている印象ですねぇ。 いまどき、ID・パスワードがやたらに増えてみんながうんざりしてるんだから、ちょっとは考えてほしいよ。


■オンラインシステム以前の問題だが、間違いの請求書をよく送ってくる。 あんたたちだって社内でコンピュータ処理してるんだろ、いったい何をどうするとこんなに間違うわけ? と言いたいところですが、これはコンピュータではなくて使う人の性能の問題ですね。


■以上のような問題で行き止まりになったら電話で問い合わせするしかないのですが、とくにケーブルTV会社だと、基本30分待ち。 私は2時間待たせていただいたことがあります。

やっとオペレータにつながったはいいが、何言ってるのかわからん英語のためどれくらい意思疎通できたのか不明なまま話が終わることが多い。 ちなみにかみさんは普通のアメリカ人ですが、よく「いやー、今の人はわからんかった」なんて首ひねってます。

だから、オペレータが「金額訂正しときましたよ」なんて言ってくれても安心できないよ、しばらくするとまた間違い請求書が送られてくるから・・・  というのが割と普通のコースです。



こんなひどい環境なんですけど、支払いが遅れるとチト面倒なことになるので、頑張るしかないのです。

アメリカでは、各種料金であれ商品代金であれローンであれ個人の支払いについての情報、つまり信用情報(クレジット・ヒストリー)がすべて集計され、採点されています(クレジット・スコア)。

「この10年間、住宅とマイカーローンを一度も延滞せず支払ったから850点(最高900点)」

「ローン延滞2回、アパート家賃延滞1回だから300点(=最低スコア)」

こんなイメージです。

スコアが悪いと、クレジットカードを持てない、ローンが組めない、組めたとしても金利がすごく高い、アパート入居を拒否されるなど生活を大きく左右されるので、みんな必死です。 ケーブルTV会社だって加入のときたぶん審査してると思います。

すごいシステムでしょう?

日本にもサラ金業界のブラックリストのようなものはあると思いますが、アメリカだとこういう信用情報が金融関連業界で広く共有されているので、スコアが悪いと生活上のさまざまな不便を強いられます。

そりゃね、払うべきものを払わない奴が悪いです。 あたりまえです。

だけど、こういう消費者を追い詰めるような情報はオンラインで素早く、手抜かりなく集めるくせに、サービスのほうは非効率で信用ならないってのはどんなもんでしょうねぇ。


企業の都合、企業の利益をゴリゴリと追い求め、それに見合わない客に対しては露骨に牙をむいてくる。 だから我々も自分を守るため必死に戦う、戦う、戦う・・・・

日本のような、そうした意味では穏やかで温かい社会から来た者にとっては、こういうむき出しの資本主義にゲンナリすることがあります。

アメリカ大好きなんですけどねぇ・・・・



とまあ、いちいち暗くなっていても仕方ないので、凍りついた支払いサイトにかみさんが悲鳴を上げるたび、

「いま小人さんがさ、電線づたいに小切手運んでるところだよ。だから待とうね」

なんてつまんないギャグで気を紛らわすようにしているわけです。 かみさんは紛らわされていないみたいだが。 すまん。

今日もきっと、全米の総延長うん十万キロのケーブルの上を配達の小人さんたちが右往左往していることでしょう。 ご、く、ろ、う、さまー。


【後日追記】 「銀行引き落としという習慣がほとんどない」と書いてしまいましたが、かみさんに確認したところ、引き落としは普通にある。だけど、引き落とし金額の間違いが多いし、修正してもらうために電話地獄に落ちるのがイヤなので利用していない、というのが我が家の実情。
ですから、そういうことを気にしない人、あるいは何らかの理由で金額間違いが発生しない人などは引き落としを普通に利用しているのかもしれませんね。



では、小人さんたちが超特急で伝票を届けてくれるFXトレード、1/21の結果です。




EUR/USD

金曜日、ユーロドルはトレードなしです。

EUR/USDの成績表はこちら (常に最新のものにアップデートされています)




GBP/USD

200SMA: 下降
フェーズ: 下降ユマ (買いOK)
損  益: 45pip

基本ルールでは金曜はトレードしませんが、マイルールではポンドドルに限ってエントリーします。

200SMA下降中の下降ユマは買ってよし。 ブレークアウトのローソクはヒゲが長かったのですが、直前数本の勢いを見てエントリーを判断しました。

GBP/USDの成績表はこちら (常に最新のものにアップデートされています)


今日もまたピボットでぴたりと止まりました。 不思議ですね。 面白いですね。 こういうインディケータを思いついた人ってどんな頭してるんでしょうか。


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