これについて誤解があってはいけないと思い、少し補足します。
私は、ウィキリークスがいうような 「国家機密の無差別な公開は世の中のためになる」 という考え方には反対だといいました。
でも、ウィキリークスの活動を100%否定するものではありません。 こうした活動が社会の役に立つことがあるのは皆さんご存知のとおり。
たとえば、 「アラブの春」 のさきがけとなったチュニジア。
失業青年の抗議の自殺に端を発したことは有名ですが、それだけで民衆が動いたわけではありません。
駐チュニジア・アメリカ大使の 「チュニジアでは(大統領一族の)腐敗が横行している」 というコメントをウィキリークスが公開したことで、国民の怒りに火がついたともいわれています。
その情報が Facebook などにより若者の間に急速に広まり、自然発生的なデモがどんどん拡大して政府を倒したと。
機密情報の公開が世直しにつながる。 それは事実だと思います。
その意味ではウィキリークスのような活動には一定の意味があるし、私自身そうした監視装置が働く時代に住んでいることをラッキーだと思っています。
でも、機密情報というのはとてつもなく 切っ先の鋭い刃物 です。
それに蓋がされている理由は、うっかり表に出すといろんなところで血が流れるから。
現に、ウィキリークスが8月に公開した米公電に名前があったエチオピア人ジャーナリストが当局から尋問をうけ、命の危険を感じて国外に脱出したと伝えられたのはつい最近のこと。
ジャーナリストの名前があがったのは、エチオピア政府によるメディア弾圧問題にからんでのことでしたが、今回は 「社会を透明にする」 と言っているウィキリークスが、自由を求めるジャーナリズムの首を絞めているおそれがある。
だから、機密情報を手にした者には、高い見識、深い洞察、慎重な行動 が求められている。
どれを公開したら真に社会の役に立つのか、どれを暴露したら単なる 正義の味方ごっこ になってしまうのか...
その見きわめは難しい。
最近のアサンジ代表を見ていると、いろいろ心配です。
すでに暴露という手段が目的化してしまったような感じというか...
ちょっと荒っぽい表現ですが、彼の言動は心療内科領域の問題を感じさせるところがあって、こういう人が 地球規模の切っ先の鋭い刃物 を握っていることに不安を覚えているんです。
こうしたウィキリークスへの批判をかかげた朝日新聞。 それにかみついた天木直人氏。
ブログの短い文面ではありましたが、そこから 「朝日ふざけるな」 という以外のいかなる考察も読み取ることができなかった。
私はウィキリークスのような活動は 「うまく使えば神」 だと思っているが、天木氏は 「神だから黙ってひれ伏すべし!」 と叫んでいるかのような印象を受けてしまった。
私が言いたかったのはこのことでした。
9/29のトレード結果です。
EUR/USD
200SMA: 下降
フェーズ: 上昇フェニックス
損 益: 24pip
GBP/USD
200SMA: 下降
フェーズ: 上昇フェニックス
損 益: (未定)
GBP/USDの成績表はこちら (常に最新のものにアップデートされています)
いよいよ9月の最終日。
今月のポンドドルが 大凹み なのは明らかですが、通算の利益曲線がどれくらいお辞儀をしてしまったかが心配です。
この週末はおっかなびっくり集計作業。
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