2011年9月27日火曜日

お砂糖ベイビーとはなんぞや

アメリカ人ってすげえなあと思うことはいろいろありますが、今度もちょっとびっくりしました。

あるテレビ番組で討論をしていたのですが、お題をつけるとすれば 「援助か売春か」 といった内容。

およその内容はお察しかと思いますが、若い女性が男性と親密な時間をすごし、代償としてまとまった金額を受け取る行為についての議論でした。

日本で援助交際と呼ばれるのと原理は同じ。 しかしその実態にはアメリカ独特の部分もあるようです。


シュガーベイビー、シュガーダディという言葉があります。 援助を受ける女性と、お金を払う男性のこと。 

彼らはどこで出会うのか?  たとえばこんなところです。

Browse Sugar Daddies 、Browse Sugar Babies というボタンを押すと、顔写真つきリストが見られます。

見るのは無料ですが、気に入った相手にメールを送る段になると有料の会員登録をするんでしょうね。

ここ数年この種のサイトがどんどん増えていて、登録者数もウナギ登りだといいます。


今アメリカは しんどい時代 になってるんだなあと思ったのは、シュガーベイビーのなかに多くの大学生が含まれると言われていること。

アメリカの大学授業料はここ数年、どんどん値上がりしています。 私立は不況による寄付金の減少、州立は州政府の財政難などが原因。

名門私立では年間5万ドル以上、州立でも3万ドルに達する大学はザラです。

だからといっていきなり援助交際かよ、と思う方もいらっしゃるでしょう。


これには少し理由があります。


アメリカでは、日本のように大学卒業まで丸々親がかりというケースは少なく、学費ローンを借りて本人が卒業後に返済するパターンが多いのだそう。

一部の、お金があり余っていて教育熱心な親は別として、一般的には 「親の責任は高校卒業まで。あとは自力で生きろ」 という考え方が主流。

なるほど、アメリカ人が独立心旺盛で逞しい理由がわかるような気がします。

では、学費が値上げになって財布がピンチになったとき、学生はどうするでしょうか。

以下は私の想像ですが、ある者は旺盛な独立心ゆえこの問題を自力で解決すべく方法を探しはじめる。

またある者は親に泣きつくが、親は折からの不況で収入減や解雇に見舞われていおり、財布はからっぽ。

アルバイトを増やそうにも、アメリカの大学はかなり勉強がハードなので限度がある ...

こうなったとき、一部の女学生がとる道がシュガーベイビーなんでしょうね。


学生だけじゃありません。

今のアメリカは大卒失業者があふれかえっており、学費ローンの返済をかかえて路頭に迷うケースがぞろぞろありますが、そうした卒業生がシュガーベイビーで食いつなぐこともあるようです。

最近のニュースリポートでも、なんとかバイトで食いつないではいるが暮らしはカツカツ、このままだと学費ローンの返済に何十年もかかると嘆く大卒が紹介されていました。

実は学費ローンは 自己破産しても免責にならない ため、返済が一生ついてまわります。

それでも仕事がみつからない。 このしんどい社会状況を考えると、シュガーベイビーになる彼女らの気持ちがわからないでもありません。

(それにしても、仲介サイトで 顔出し ってのは度胸ありすぎというか私には理解不能)


甘ったれるんじゃないよ、男子学生だったらどうするんだ?

どうせ遊ぶ金にも使ってるんだろ?

お金や学歴より大切なものがあるだろ? といった議論はもちろんあります。

なにより 「どんな言い訳したって売春じゃないか」 という批判があって、討論番組のおもな争点はそれでした。

しばらく議論を聞いてみましたが、倫理的な問題となればやっぱり個人の価値観しだいということで、白黒つけるのは難しいなと思いました。

ただしこのことはれっきとした社会問題ではあると思います。 仲介サイトには

「買い物とか楽しいこと色々したいし海外旅行にも行きたい(=連れて行け?)」

と書きこむ 高校生 がいたりしますから、こういうのを社会として野放しにしておいていいのかという論点は当然アリです。

アメリカの皆さん、おおいに議論してください。


この番組で私がもうひとつ興味深かったのは、討論の顔ぶれでした。

批判側: 娘にシュガーベイビーをされた父親,元検察官

擁護側: 現役シュガーベイビー,仲介サイト経営者

なんという生々しい対決。

擁護側のふたりは、もちろん顔出し名前出しで出演ですが、自らが思うところを堂々と主張するのを見て、こいつらどんだけ逞しいんだろうと変なところで感心。

でも、自分の娘がシュガーベイビーをやったらどう思うかと聞かれたサイト経営者が 「学費を稼ぐという正当な理由があれば問題ない」 と答えたあたりにはちょっとついていけない気分でしたけど。

なんというかいろんなところが日本とは違いすぎて、ここは思いっきり外国なんだなあと改めて思っているところです。


たかだかテレビだが、見て疲れちゃった。



9/27のトレード結果です。 

きのう 「しばらくトレードやめて様子見」 と言った舌の根も乾かぬうちに、リアルトレードしちゃいました。
 
なんという言葉の軽さ。
 
まあそれなりに理由もあるので聞いてやってくださいな。



EUR/USD
 
200SMA: 上昇
フェーズ: 上昇ユマ ~ ツーソン
損  益: 28pip

エントリーした理由はふたつありました。

1)今日のブレークは先週木曜日から効いていたレジスタンスをきれいに抜いた。

2)ブレーク時点のストキャスが珍しくレベル50付近にあった。

ただし、ブレークしたローソク1本で50pipも動いたところだったので深いストップロスが必要と考え、60pipに拡大。 そのぶんポジションサイズを普段の半分にしました。



エントリー後の押し目が36pipまで行ったので、SL60pipは大袈裟でしたが正解。

利益ターゲットは56pipでしたが、ポジサイズが半分なので28pip獲得と記録します。

EUR/USDの成績表はこちら (常に最新のものにアップデートされています)




GBP/USD

200SMA: 上昇
フェーズ: 上昇ユマ
損  益: 13pip

ユーロドルと似たような理由でエントリー。 ストップロスは60pip。 30pipにしていたら、スプレッドにもよりますが大抵はぎりぎりでヒットしていたと思います。



ターゲット26pipのところ、ポジサイズ半分のため13pipと記録します。

GBP/USDの成績表はこちら (常に最新のものにアップデートされています)


ストキャスをどこまで当てにしていいのかわかりませんが、今日は運よく(?)勝てました。

お出かけの日でしたが、出発前にエントリーして放置。 ちょっとよくないやり方だったけどまあ結果オーライちゅうことでと図に乗るオレ。

明日はどうするのか?

それはチャートを見るまでわかりませんね。




シュガーベイビー仲介サイトの経営者は、名門MITでMBAを取った中国系シンガポール人。

彼のビジネスの善し悪しは別として、アタマいいやつはパッパといろんな商売を考えるなあと思いました。

この番組を見た同じ日、MITの学生が優秀な頭脳をいかしてラスベガスのカジノで大儲けするという実話ベースの映画を見たばかり (←テレビばっかし見てる?) だったので、なんだか色々考えちゃいましたよ。

しかも! というかなんというか、サイト経営者が住んでいるのはラスベガス。

やっぱりあそこには特別なエネルギーが渦巻いているんでしょうか。

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