小 泉: そう言われてやめるわけにはいきません。
胡錦濤: だからやめなさいと言っているじゃないか。
小 泉: いやいや、だからやめるわけにはいかないんだ。 わからない?
というコンニャク問答みたいなやりとりについて、ちょっと説明しますね。
(この話、靖国参拝の是非とはまったく無関係です)
中国の胡錦濤国家主席と小泉純一郎元首相は、何度かの会談のおり、必ず靖国問題をめぐって厳しい議論になったといいます。
このとき二人はどんなつもりで議論を戦わせたのか。
アメリカの国際政治学者がご本人がたから直接聞きとった話のまた聞きです。
胡は小泉の靖国参拝をやめさせたいと強く思っていた。 このため小泉に対して、参拝の中止をうながすというよりは、ストレートに要求した。
「靖国参拝はやめなさい」
小泉は、一国の指導者たるものが外から命令されてハイそうですかと折れるわけにはいかないという姿勢に出た。
「そう言われてやめるわけにはいきません」
小泉の頑固な姿勢が日中関係の障害だとする胡 VS 胡の強硬姿勢こそが障害だとする小泉。 ふたりは一歩も譲らない。
「だからやめなさいと言っているじゃないか」
「いやいや、だ か ら やめるわけにはいかないんだ。 わからない?」
ふたりの議論はリアルにこんなやりとりが続き、最後まで平行線をたどった ...
この議論の背景には、4000年の歴史を誇る中華思想が 「日本人は儒教をきちんと受け入れていない動物なみの連中」 という見方を根強く持ち続けてきただろうこと、
だから世界の頂点にある中国は 「属国以下の地位」 にある日本に命令を下すのはあまりに当然という意識が残っているだろうこと、
そうした強圧的な交渉が小泉以前の日本に対しては有効であっただろうこと、などがあると思います。
私個人は、中国のそうした出方というものに対していちいち深刻にコノヤローとは思いません。
なにか歴史の偉大さとか、外交交渉の熾烈さみたいなものを粛々と見上げるような気分で、受け入れているような流しているような見方をしています。
いっぽう小泉さんの側には、彼個人の信念の問題、あるいは国内の政治問題として、そもそも靖国参拝をやめるつもりなど毛頭なかったのかもしれません。
ただ、そのとおりに胡錦濤にぶつけてしまっては波風がたちすぎてうまくない。
そこで意図的に論点をずらして 「一国の指導者としてのメンツ」 の問題にしてしまった可能性もあります。
「靖国論争をしたうえでの決裂」 という厳しい結果ではなく、 「そもそも噛みあわずに終わっちゃった」 というトホホな結末でソフトランディング。
そんな計算だったのかも ...
とまあ、憶測はいくらでもできるわけですが、実際はどうだったでしょう?
首脳会談なんていうと素人の私たちは、研ぎ澄まされた高度な交渉をイメージしがちですよね。
でも、ほんとのところはそんな理屈っぽいものじゃなくて、そのへんのおっさん同士が気合をいれてエイヤっとナシをつけるような泥臭い世界なんじゃないか。
当然、会談の準備をする官僚はいろんな材料を揃えて、こう来たらこう攻めるみたいな周到な準備をすることでしょう。
それを事前レクチャーで首脳に打ち込んだときには 「フンフンわかった」 と言ってたくせに、蓋を開けた瞬間、会談は暴走。
あー主席、そういう言い方したら日本にだってメンツてえもんがあるでしょ?
おおー首相ったらカチンときてるの丸見え、あらら意地張っちゃってどうすんのよぉ?!
みたいなことが意外に起きているんじゃないかと。
首脳級の 「大物」 ってのはたいてい、緻密な策士の側面と豪放な漢(おとこ)が同居しているようですが、首脳会談のような頂上対決の場では衝動的に漢を押し出したくなることってあると思うんです。
あるいはそれこそが頂上対決の本質、なのかもしれません。
胡錦濤・小泉会談もそんな感じで押し出しあったはいいが、たがいの反りがとことん合わなかった。
白パンツがラリアット中。 赤パンツがアックスボンバー やってれば小泉・胡錦濤会談 |
重々しい首脳会談も一皮むけばこんなものだとしたら、スケールの大きいユーモアです。
・・・ そうはいっても一国をあずかるもの同士、もっとなんとかできたのでは?
もしもいま小泉さんにそう尋ねたら、
いやいや胡錦濤ってのははとことん相性が悪いおじさんでさ、どうにもならなかったんだよ ...
とにっこり答えて終わるんじゃないかな。
国際政治学者先生のネタ、別のがあったらまたご紹介したいです。
とにっこり答えて終わるんじゃないかな。
国際政治学者先生のネタ、別のがあったらまたご紹介したいです。
9/14のトレード結果です。
EUR/USD
200SMA: 上昇
フェーズ: 上昇ユマ
損 益: なし
GBP/USD
200SMA: 下降
フェーズ: 下降フェニックス
損 益: なし
不気味に静まり返った相場、もしかしてもしかすると20~21日のFRB公開市場委員会でも待っているんでしょうか?
だとしたら来週火曜水曜まで手出ししないほうがいい?!
そ、そんなあー。
きのうご紹介した1時間足でのポンドドルの買いチャンス、まだウォッチしてますよ。
あれから安値を切り下げたので、黄色いボックスを継ぎ足しました。
第二のボックスをブレークしたらエントリーか、それとも最初のボックスの水準まで待つか。 いろいろ考えながらになります。
面白いのは、ポンドがもっともっと下がって行ったあと、大きなトレードを期待できること。
引き続きじっくりと見ていきましょう。
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