たいていの店のたいていの商品(=生ものとかは除く常識的な範囲と解釈してください)は、返品可能です。
交換じゃありませんよ、返品です。
店によりますが30日とか60日とかの期限内にレシートとともに持ち込めば、お金を返してくれます。
どんな理由でもだいじょうぶ。
買ってみたけどやっぱりあまり好きな色じゃなかった、私は好きだけど旦那がノーと言った、以前に同じものを買っていてダブっちゃった、なんとなく考えが変わった・・・
はいはいすべて返品OKですよ。 というか、理由を聞かれることなど滅多にありません(不良品の場合は処理が必要なので、その点だけは聞かれますが)。
そして、パッケージがびりびりになっていようが、使った痕跡がしっかり残っていようが原則OK。
だからお客は返し放題。
えー、そんなんじゃ小売業なんかやってられないじゃん!
と思ってはみたのですが、まあアメリカの商売というのはそれを織り込んで行われているわけですから、ヨシとしようじゃありませんか。
なにしろこっちは買う側なんだし。
そんなわけでアメリカには、相当にしたたかなお客が出現します。
友達が泊まりにくるので空気ベッドを買ったが、今後はたぶん不要なので返品
クリスマス直前にプレステとソフトをごっそり買いこみ、休暇のあいだゲームをやり倒してから涼しい顔ですべて返品
友達の結婚式で着るスーツを買い、式が終わったら(以下略
というのがよくあるパターンだそうですが、こりゃ単なる無料レンタルですぞ。
実際のところ返品というのはどの範囲まで許されるものなんでしょう? 最近こんな体験をしました。
家庭用品の店にシーツを買いに行きました。
とても気に入ったシーツがあったけど高いものだったので、かなり迷いました。
肌に直接触れるものだが、店頭でちょっと触ったくらいだとほんとのことがわからないと思ったからです。
そこで試しにかみさんが店員に聞きてみました。
これって一回使ったら返品できないよね・・・?
すると驚きの答えが。
ぜんぜん問題ないっすよー。 返品いつでもいいっすよー。 半年とか使ってみて「やっぱり違うなー」ってことで返してくるお客さんもいますし、ウチとしてはお客さんの満足が一番大事なので、それくらいでも返品OKなんすー。
半年使ってから・・・
うわ。
私はですね、返品というのは基本その商品が新品同様=開封はしたが商品そのものは別の客に売れる状態であることが条件だと思い込んでいたんですよ。
でもシーツ半年使っても返品可とは・・・
驚異のアメリカ小売業界。
さて、返品天国のツケは誰が払っているのでしょうか。
店が払っている? 正解。 でもツケはお客にもまわってきます。
返品された商品のうち再度売れる状態と店が判断した商品は、陳列台にもどってきます。 だって売らなきゃ店のまる損ですから。
なので、よく見ると開封済みとわかる商品がけっこうあります。
開封しただけならいいけど、持ち帰ってよく見たら指紋だらけだったり部品が足りないなんてこともありで・・・
もちろん返品すればいいんだが、そんな時にかぎって急いで使いたかったりしてね。
てな具合で、なかなか油断ならないのがアメリカでの買い物。 人生ゲームやってるみたいでけっこう面白いです。
7/14のトレード結果です。
EUR/USD
200SMA: 上昇
フェーズ: 上昇ツーソン (売りNG)
損 益: なし
GBP/USD
200SMA: 上昇
フェーズ: 上昇フェニックス (買いNG)
損 益: なし
返品天国のことですが、最初はこの慣習に抵抗がありました。
いくらお客だからって無責任、無軌道な感じがして褒められたもんじゃないとか、「いらなかったら返せばいいじゃんとりあえず買っとけ」的な行動がアメリカ人の低貯蓄&金遣いの荒さの原因じゃねーのかとか、そんなふうに感じたからです。
でもあれですよ、そんなふうに思っていたのも最初のうちだけ。 今はこの便利な「返品制度」をしっかり利用させてもらっています。
ただしウチはもともと買い物が少ない(=地味でケチな)暮らしをしているので、返品OKだからといって調子にのって買ってるわけじゃありません。
今でも返品についてはお店にたいして申し訳ない感じをもっているので、慎重に買い物をしますし、パッケージ開封も極力丁寧にやっています。
でもこの仕組みのおかげで納得のいく消費生活ができているような気もするので、日本へ帰ったらつらくなるよなーなんて話しているところです。
しかしあれですよ、どんなものより間違って買った通貨、返品したあああああああああい!
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