アパートの隣の敷地でよく見かけるミリタリールックのホームレス。 その身の上を案じたかみさんの観察により、少し謎めいたキャラクターが浮上してきました。
夜はどこで寝ているのか?
昼間ここで何をしているのか?
ギターは何のために持っている?
ギターを持っていないときはどこに保管している?
おりにふれ夫婦であれこれ推理したりするうち、だんだんと秋も深まり気温が下がるようになりました。
強い北風に身をすくめるようにして座る後ろ姿がだんだんと心配になってきた頃、私たちはちょっと奇妙な光景を目撃します。
ある日の夕方、ひょいと窓下に目をやると、彼は中年の女性と立ち話をしていました。
ジーンズにジャンバー、やや長めの髪にカールがかかった太り気味のおばさん。 数頭の大型犬を連れています。
ジーンズにジャンバー、やや長めの髪にカールがかかった太り気味のおばさん。 数頭の大型犬を連れています。
ふたりともタバコをスパスパふかしながら会話しています。
散歩の途中、ホームレスの身を案じて声をかけたのかなどと思って見ていると、ふたりはすぐ近くに停めてあったおばさんのものと思われるクルマのところへ。
こんな普通のセダンにたくさん犬を乗せて来たもんだなどと思っていると、彼女はトランクを開け、中から何かを取り出している様子。
私はクルマのフロント側から見ているので、トランクの中や彼らの動きは見えません。
が、何かを取り出してホームレスの彼に渡しているようにも見えました。
食べ物でもあげたんだろうか。 そう思っていると、横で見ていたかみさんがおもむろに異論を述べます。
(あ、なんか夫婦してストーカーっぽく観察しているふうに聞こえたかもしれませんが、それほどヒマじゃないです。 なにかの拍子に変わった光景を見かけると「ねえ、ちょっと見てよ」てな具合で一緒に見下ろしてました。 じゅうぶんストーカーか...)
二人の動きを見ていたかみさんは 「怪しいな」 とひとこと。
これ、食べ物とかあげてるんじゃなくて、もっと別のヤバイものを渡してるんじゃない ...麻薬とか
と衝撃の推理をサラリと展開。
とすれば、普通のおばさんのように見えるこの女性は実はバイニン(売人)の元締め、そして彼は末端の売人だったりして...
とすれば、普通のおばさんのように見えるこの女性は実はバイニン(売人)の元締め、そして彼は末端の売人だったりして...
かみさんは以前から、ホームレスの彼が吸っているのはマリファナではないかと疑っていたようです。 なんとなくタバコふかすというよりは気合入れてキメているような、そんな印象を抱いていたようで。
ええー、そんな悪いヤツじゃないと思うけどなー
私は彼についてもっと美しいストーリーを考えていたところなので、思わずマリファナ説に反論。 しかし言われてみれば、それはそれでいかにもありそうな話でもあります。 なにしろここはアメリカ。
・・・ところでタイトルは「妻の失恋」なんてふざけてますが、べつにかみさんがホームレス彼に同情して優しく美しい心で異様に気にかけていたとかいう話じゃありません。 現実的なヒトなので、そういうことはおきません。
彼女の見方というのは、気の毒な事情があるのならそれには強く同情するが彼を美化して見ることはない、怪しいと思えるものは怪しいと思う。 というふうに、感情のバイアスをかけない目線を持っていると思います。
ただ、かみさんなりに彼のことを心配していたことは確かで、その気持ちが後に起こることによって裏切られた思いに転化した。 その意味での「失恋」ということで、ちょっとふざけているわけです。
あと本人からも「失恋なんかしてねーぞ」という突っ込みがすでに入っていますし。
あと本人からも「失恋なんかしてねーぞ」という突っ込みがすでに入っていますし。
で、そういう現実的なかみさんと比べると、私は単純というか甘ちゃんというか...
次回は、私が思い描いた美しいストーリーの内容、そしてそのストーリーの確信を深めるきっかけとなった驚きの発見について。
(前回のエンディングと同じようになってしまったorz 出たとこ勝負で書いているので)
7/29のトレード結果です。
GBP/USD
200SMA: 下降
フェーズ: 下降ツーソン
損 益: 42pip
アメリカのデフォルト危機をめぐる情勢は、金曜いっぱいでもクリアされておらず、週明けになるかもしれませんね。
ちょっとドキドキ。
別にどさくさを機にひと儲けと思っているわけではなく(←技がないので無理無理)、超大国のデフォルトなんて人生ほんの何十年生きてるくらいじゃ見られるものではないので。
この週末、上院議員のみなさんはお忙しくされるのでしょうかね。
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