先日、アメリカの道路はボコボコだが日本は鏡の上を走っているようだという話をしました。
アメリカだけじゃなくてヨーロッパの先進国でも道路の質はたいしたことありません。 つまり、日本の道路の手入れの良さは世界最高水準だということです。
アメリカだけじゃなくてヨーロッパの先進国でも道路の質はたいしたことありません。 つまり、日本の道路の手入れの良さは世界最高水準だということです。
でも、日本の道路もいずれボコボコになっていくと私は思っています。
なんでかというと、お金がなくなるから。
下図は、ある学者が作ったグラフをうろ覚えで描いたものですが、道路や橋梁など交通インフラの維持についての未来予測です。
道路や橋というのは作るのに巨額の費用がかかりますが、作って終わりというわけにはいきません。 維持するためにも補修費用がたくさんかかります。 しかも永遠に。
ところが日本は今、人口が減少する(だろう)という大きな転換期にさしかかっています。 人口が減れば経済規模が小さくなり、国家の税収が減ります。
━━税収が減り続ければ、いずれインフラの補修費用をまかないきれなくなります。
道路というのは、穴や段差を放っておくとどんどんダメージが広がりますので、補修のペースを落とせばすぐに路面が荒れます。
路面だけならまだしも我慢できますが、橋梁や立体交差などの強度の確保にも巨額の費用がかかっていますから、それに手がまわらなくなったら道路そのものが使えなくなります。
ちなみに現在はA期間の最後のほうに来ており、いずれBのタイミングを迎えることは間違いないでしょう。 それは5年後かもしれませんし、20年後かもしれません。
━━税収が減り続ければ、いずれインフラの補修費用をまかないきれなくなります。
道路というのは、穴や段差を放っておくとどんどんダメージが広がりますので、補修のペースを落とせばすぐに路面が荒れます。
路面だけならまだしも我慢できますが、橋梁や立体交差などの強度の確保にも巨額の費用がかかっていますから、それに手がまわらなくなったら道路そのものが使えなくなります。
ちなみに現在はA期間の最後のほうに来ており、いずれBのタイミングを迎えることは間違いないでしょう。 それは5年後かもしれませんし、20年後かもしれません。
でこぼこが増えて外国並みになるだけではなく、場所によっては維持を放棄する道路もあるでしょう。 そうした道路は、最終的には使用不能になります。 それは、人口減少とともに過疎化が進む地域から先に起きると思います。
いずれにしても遠くない将来、日本の道路は劣化するでしょう。
ふりかえれば日本という国は、有史以来、途切れることなく人口が増え、それにつれて経済成長してきました。
ところが2007年、日本の人口はついに減少に転じました。 今後、出生率が急に上がって再び人口が増える可能性はたいへん低いといわざるをえません。
これまで一貫して右肩上がりで来た日本の「矢印」がついに下向きになろうとしています。
労働生産性が高い新たな産業をおこせば成長は維持できるという人もいますが、人口が減れば内需が減ることは間違いないので、やはり日本経済は縮小するでしょう。
道路だけでなく、いろんなものが変わっていくでしょう。 というより、変えていかざるをえません。
それはみじめなことでしょうか? 私はそうは思いません。 大きな何ごとかを変える面白い時代が来たのだと思っています。
皆さんは10年後、30年後の日本をどう予測しますか?
(あ、私がグラフをパクった学者はこの方です。人口減少をキーワードに、とても面白い本を書いていらっしゃいます)
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