不幸中の幸いという言い方をしていいかどうかは別として。
それにしても、民家の床下に放射性物質とは、迷惑な人がいるもんですね。
放射性と知っていたのか、知らなかったのか?
いずれにせよ、物騒なモノをしかるべく扱える人物ではなかったわけで、近所にこんな人がいたらたまりません。
でも、日本の近所にもそういう人がいるので困ったもんです。
北朝鮮についてショッキングな記事がワシントンポスト紙にのっていたので、かいつまんでご紹介します。
論説記事を書いたのはビクター・チャーという国際政治学者。
極東、とくに朝鮮半島が専門ですが、その学識と持説を買われて、ブッシュ政権のときアメリカ国家安全保障会議のアジア担当補佐官 (04~07年) を務めました。
05年には6カ国協議のアメリカ次席代表として北との交渉にあたりました。
チャー先生によれば、北朝鮮の核関連施設は 「世田谷の民家」 なみに危ない存在ぽいです。
ひとことで言えば、IAEA (国際原子力機関) が10年ほど前に、施設に重大な欠陥があると発表しているとおり、技術的に立ち遅れた設備で運用していること。
この件、日本でも報道されたはずですが、たいした騒ぎにならなかった。
「近所」 にある施設 |
しかしその後、ポンとミサイルを打てば届く距離だということがわかったし、放射性物質というのはどこへでも飛んでいくリアルな問題だと知った。
以下、チャー先生が挙げた具体的な問題点です。
1) 北朝鮮の軽水炉は、「国内でしか訓練を受けていない若い技術者が 試行錯誤しながら 作ったもの」 と、北の当局者が明かしている。
2) 使用済み核燃料の格納容器に欠陥があり、メルトダウンの原因になりうる。
3) 北朝鮮の電力網は信頼性が低い (=よく停電する) ため、原子炉が緊急停止する危険性が高い。
なんとなくヤバイとは思ってたけど、こう具体的に言われるとねえ...
論説記事はこのあと、北の核武装解除をどう進めるのかという専門的なお話になっていて、それはそれで大事なことですが、いま現在の日本人にとっては 「世田谷の民家」 的な怖さが気になるところじゃないでしょうか。
それにしても 「試行錯誤しながら」 っていったいどんな ...
北朝鮮政府が発表するわけないけど、過去にどんな失敗があって放射性物質が漏れ出していたかわかったもんじゃありません。
時期によっては日本はまともに風下です。
そろそろ北風が吹く季節。
遠く離れた地にいながら、日本のことを心配するばかりです。
10/13のトレード結果です。
EUR/USD
200SMA: 上昇
フェーズ: 上昇フェニックス
損 益: なし
GBP/USD
200SMA: 上昇
フェーズ: 上昇フェニックス
損 益: なし
マイルールでは売り禁止。 基本ルールでエントリーした場合、20pipくらいまで伸びてから反転、ストップアウトしました。
その後、上へブレークアウトしましたが、マイルールでは買いも禁止。 エントリーした場合はストップアウトでした。
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その後、上へブレークアウトしましたが、マイルールでは買いも禁止。 エントリーした場合はストップアウトでした。
これはアメリカの強みかなと思うのは、チャー先生のような人が政治にかかわることです (日本語だと 「チャ」 と呼ぶようですが、英語ではチャーと発音されています)。
国家安全保障会議に呼ばれる前の彼は、ジョージタウン大学の教員でした。
名門ジョージタウン大でも、外交官養成のために1922年に設けられた外交学部は全米トップの呼び声が高く、チャー先生はそこの准教授じゃなかったかな?
政府で活躍したあと、彼はジョージタウンにもどって教授になり、戦略国際問題研究所の上級顧問を兼務しています。
アメリカの政治の特徴は、大統領が独自に各分野のスタッフを集めて戦略を練らせ、実務をやらせること。
〇〇担当大統領補佐官というやつ。
金融政策のようにビジネスが存在する分野だと、それこそ銀行屋さんが呼ばれて補佐官になることもありますが、外交あたりは研究者が呼ばれることが多いみたいです。
こうして、民間と政府のあいだを人材が行き来することで、政府は常に最高の人材を集められる、民間・学界には実務をふまえたノウハウが蓄積されるという循環がうまれます。
コンドリーザ・ライス国務長官 (=外務相) という人がいましたが、彼女はスタンフォード大学の准教授からお父さんブッシュに引き抜かれて国家安全保障会議の東欧ソ連部長に。
その後スタンフォードに教授として戻っていたところを、今度は息子ブッシュに請われて国家安全保障問題担当大統領補佐官に就任。
その後、パウエル国務長官の辞任をうけて国務長官職に。 退任後はスタンフォード大学教授に復帰。
学界と政界を行き来しながら専門性に磨きをかけ、社会に貢献する。 人材活用法としてはなかなか強力だと思います (アメリカの外交が好きか嫌いかは別としてね)。
日本はどうでしょう。
実務をやるのは終身雇用の官僚。
現場で培ったノウハウはあるでしょうが、彼らもサラリーマンなので失敗しない方向、手堅い方向に動こうとするのはしょうがない。
役所内は年功序列、バリバリの階層社会なので、仮に首相が 「こいつが欲しい!」 というほどの優れた人材がいても、一本釣りは不可能。
やったとしても、その人はもう役所には帰れないでしょう。
大臣をやるのは与党議員(←ほとんどは)。
いうまでもなく、当代きっての人材を登用するのではなく、党内のバランスを見ながら割り振るだけなので、ロクでもない人間が大臣になってはすぐにコケるというお粗末を繰り返しています。
ならば学界でどうか。 当代きっての人材として登用したくなる人はいるのか?
うーん、なかなか難しいでしょうね。 なぜかというと、日本の学者は 「政府で働く」 なんていう実務を想定して仕事をしていないから、実戦で通用する人は少ないと思います。
アメリカの研究者・大学教授の究極の夢は、自分の専門分野での大統領補佐官になること。
もちろんこれは大袈裟な言い方だし、誰もが政府で働きたいわけじゃありません。
でも、大統領補佐官になることが最高レベルの証しになっていることは確かだし、トップクラスの研究者たちには 「いずれは補佐官に」 という野心を胸に頑張る人多いようです。
だから、常に実戦で通用する学問を意識してるし、彼らが日々発信する政策提言に、政治家たちは真剣に耳を傾けている。
学界がそういうチャンネルを通じて実社会とつながるアメリカだから、大学も学者もレベルが高いんでしょうね。
もしも私が大学にもどって国際政治を学ぶなら、学者しかやったことのない教授より、外交の修羅場をくぐってきたコンドリーザ・ライスに教わりたいですもん。
アメリカ、つえーわけだわ。
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