2011年2月11日金曜日

数字はウソつき その2 (エジプトへ飛び火)

先日、アメリカの失業率をネタに、数字がウソをつくという話をしました。

政府は「失業率が下がった」というけれど、そこには長引く不況のせいで職探しをあきらめた人たちが含まれていないため、実際の失業率より甘い数字になっているのでは、という話でした。

統計というのは、もっともらしい顔をしていますけど、意外にいろんなウソをつくものらしい。 これ、日本でもまったく同じようです。 面白そうなのでちょっと調べてみました。


就職氷河期といわれていますが、過去同じように騒がれた年でも、いつも最終的には内定率90%といった数字が出て、なーんだ一件落着じゃんという空気が社会に流れてきました。 

実は、これも失業率と同じで、どこかから内定もらうのをあきらめた学生を除外した統計だというんです。 だったら内定率が高くなるのは当たり前。

その裏で、就職をあきらめた大勢の学生さんたちはフリーター生活などをしてしのぎながら就職チャンスを探すことになりますが、困ったことに、社会的には「内定率90%」という認識があるため、内定をとれなかった学生は

「ごく少数の見込みのない奴」 「努力が足りなかった奴」

といったレッテルを貼られがちになり、なかなか再起が難しいというのです。

これ、統計の犠牲者といえるんじゃないでしょうか。 (もちろん、新卒一括採用システムなど根本原因はあるわけですが)


フリーター生活も、不景気のときはしんどいと思います。 親元に住んでいるならまだしも、一人暮らしでアルバイトからあぶれたら、あっというまに路上生活に・・・・

そして政府は、ホームレスの人たちに対しても冷たいところがあるようです。

法律が定義するホームレスというのは、公園・河川敷・路上などで寝起きしている人をさし、ネットカフェやファーストフードで夜明かしする人は含まないんだそうです。

笑ってる場合でもなし・・・
都会で僅かなお金があったら、ネカフェなんて普通の選択じゃないでしょうか。 冬に路上で寝たらほんと死にますから。

でも、役所の統計にはそういう人たちは含まれないし、ホームレスと認められなければ公的な救いの手も伸びにくいのが現実。

このように数字に現れない人たちのことをステルス弱者(見えない弱者)と呼び、日本ではその数が急増しているのだそうです。

統計のとり方ひとつで生み出される見えない弱者。 なにかやりきれないものを感じます。

そして、ステルス弱者の多くが若い人たちだと聞くにつけ、若者に十分なチャンスを提供できないこの国の行く末が見えてくるようで、空恐ろしい気もします。


エジプトで反政府デモの中心に立ってきた若者たち。 彼らはとにかく仕事がない食えないという状況に長く放置されたことで、社会への激しい不満を募らせていました。

なにしろ平均年齢24歳という国ですから、若者が国民の多数派を占めており、彼らの強い思いがついに体制をひっくりかえした。

一方、日本は世界でも指折りの老人国家で、お年寄りを食わせるために若者に大きな負担を強いるばかりか、若者に夢とチャンスを与えることができない悲しい国になってしまった。

ところが、その若者は人口からいっても少数派。 不満が大きなうねりになって社会変革を迫るような流れは期待しにくいですよね。

彼らは何を作りだせるのか
今の日本というのは、社会システムを根本から作り直さないとやっていけないところまで来ていると思います。 それは主に、国家によるお金の集め方、使い方の問題です。

でも、今この国を牛耳っている老人たちには、そういう大変革は不可能です。 なぜなら老人は、それまで自分たちが作ったものの手直し・改良しかできないからです。

明治維新のとき誰もが不可能だと思っていた幕府打倒をはたし、なおかつまったく新しい国家を建設したのは、20代30代の若者たちでした。 

若い人たちにしかこの国は変えられない。 ほんとなら60歳以上の世代は政治経済の一切からただちに引退していただき、一気に世の中を変えたいところです。

そんなことが簡単に起きないのは百も承知。 なんですけど、このごろエジプトのニュースを見るにつけ、いろいろ考させれられていたところです。


おい、数字のウソの話じゃなかったのかよ・・・



2/11のトレード結果です。



EUR/USD

ユーロドルは、金曜日お休みです。
 
成績表はこちら (常に最新のものにアップデートされています)



GBP/USD

200SMA: 下降
フェーズ: 下降フェニックス (買い・売りOK)
損  益: なし

今日はエントリーチャンスがありませんでした。 というか、昨日までの流れがあるので、私はトレード意欲がほとんどなく、チャートを横目で見ている程度でしたが。

GBP/USDの成績表はこちら (常に最新のものにアップデートされています)




このブログを読んでいらっしゃるトレーダーで、2月はビックリするくらい調子よくて既に1000pip越えとおっしゃる方がいます。 なんとまあ・・・


(しばし絶句)


うらやましい。 私はこのところ、あえてNYボックス以外の手法ではトレードしていないので、これが失速すると収入源がありません。 2月はまだプラスになってないんじゃないかな? 

まあ何回もいいましたけど、調子良すぎた1月の調整がきているんでしょうからジタバタしないことにしています。 

来週はどんな相場になるでしょうね。 お互いに張り切って参りましょう!

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